その間も、ピコンピコンと柳くんから連続でラインが届く。
「…明日、行くの?」
ハルくんがボソッと呟いた。
綺麗なご尊顔から、トーク画面に視線を戻す。
『明日、映画でも見に行こうよ。これ、気になってるんだよね』
そのあと送られてきた画像。アクション映画のポスター。
「いいじゃん。お前、好きそう」
ハルくんが横から覗き込んで言う。
「――あのね、ハルくん。映画は、誰と見るかが重要なんだよ」
いくらタイプのものでも違うのっ。
好きなジャンルでも、隣にいる人次第で全然変わる。
「それ、彼氏に失礼」
「…。」
そこのとこにつっこまないでくれる?
15分揺られて、お家の最寄り駅。
ハルくんが立ち上がる前に手を繋ぐ。逃げないようにね。満員電車じゃないけど。
降りたら、パッて離される。ちょっと悲しい。



