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放課後、ハルくんを迎えに行く。
私のルーティン。
急いで帰る準備をして、教室を出た瞬間――
「うぉっ!」
び、びっくりした…。
心臓バクバク。
「なんつー声出してんの」
目の前にハルくん。眉間に皺。
「ご、ごめん。いると思わなかったから」
バクバク、ドキドキ。
いつも私が迎えにいくのに。
「どうして来てくれたの?」
隣を歩きながら、ハルくんの顔を覗き込む。
ハルくんは前を向いたまま、「ホームルーム早く終わったから」だって。
ふーん。私に早く会いたかったわけじゃないのかー。
なんて思いながら歩いていると、1組の教室を通った時――タイミングがいいのか、悪いのか。
「櫻井、今帰り?」
「えっと、うん」
柳くんが教室から出てきた。
隣のハルくんをじーっと見て、それからまた私に視線を移す。
「櫻井、デートしようよ」
「えっ」
「明日空いてない?土曜日だし」
「…えっと~」
急!
しかも、なんで今? ハルくんもいるのに。ラインじゃだめなの?



