少し小走りでハルくんの隣を歩く。
ちょっとは歩幅合わせてもらえる? 私、足短いんだからさ。
「…あ、でも。ハルくんはもしかして彼女と帰る?」
あー…。
全然頭になかった…。
「そうって言ったらどうする?」
チラッと私を見て、試すようにそう言ってくる。
ハルくんが、私じゃなくて彼女を優先…。
ピタッと立ち止まる。
足が出なくなってしまった。
それにつられて、ハルくんも足を止める。
「…我慢する。でも、たまには私とも帰ってほしい」
この前、私のことも構ってくれるなら彼女がいても許してあげるって言っちゃったからね。
「お前さ、逆に俺が彼氏作んないでって言ったらどうすんの?」
「…え?」
グッと、ハルくんが顔を近づける。
ハルくんの勢いに負けて、思わず後ずさってしまった。
距離が一気に縮まる。
視線が絡んで、心臓が跳ねる。
でも、意味が分からない。
“彼氏作んないでって言ったらどうすんの?”
そんなこと、考えたこともなかった。



