【完】ハルくんの、かくしごと。




背中に腕を回して、ぎゅっとしがみつく。

安心する。世界一大好きな場所。



「あ、でも…彼女いるのにこんなことしていいの?」

「人のこといえる立場?全部お前のせいにするから」



ひっどーい! ハルくんから手広げてきたんでしょ?



「…彼女ばっかりじゃなくて、私のことも構ってね。 たまにこうして甘やかしてくれるなら、彼女がいても許してあげる」



私のこと、放っておかないで。 定期的にぎゅーしてくれるならね。


顔をあげると、ハルくん眉間に皺。



「わがまますぎ」



その言葉にむっとする。



「ハルくんの彼女はわがままじゃないんだ?」

「……めんどくせー」



どうせ、私はわがまま女ですよー。強情です。欲にまみれた女です。


頬をペタッとハルくんの胸にくっつける。



「…ハルくん、信じられないくらいドキドキしてるんだけど…病気?」



不整脈?人ってこんなにドキドキするもの?

顔をあげると、ハルくんとバチっと目が合って、すぐに逸らされた。

「いちいち言わなくていいから」だって。

変なの。私は心配してるのに。



ぎゅっと力を強めると、ハルくんも私を抱きしめる力を強くする。

その瞬間、胸の奥がじんわり熱くなる。


幸せ。

やっぱり私の隣にはハルくんがいなきゃ。