【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




ふわっと広がる。

大好きな、優しい爽やかな香り。



「お前、最近なんなの?」



私を見下ろす視線。冷たい。いつにもまして、その視線が突き刺さった。

慣れたはずだったのに。

ぎゅっと心臓が握り締められてるみたいに痛くて、 心が限界だった。



「……ハルくんといたい」



たった一週間。されど、一週間。

ハルくん離れ? そんなのできるわけない。


言葉にしてしまった瞬間、 空気が張り詰める。



「そういうの、彼氏に失礼だと思わない?」



涙を浮かべる私の目を真っすぐ見て、軽蔑するように言い放ったハルくん。


…言われなくても、分かってる。

そんなの、最初からそうだった。

好きでもないのに付き合って、傷つけて。

一切、学習しないの。


胸の奥がズキズキして、呼吸が浅くなる。

ハルくんの言葉は、鋭い刃みたいに突き刺さる。