【完】ハルくんの、かくしごと。




「だから、そういうのが振られる原因なんだろーが。つーか、好きでもないやつと簡単に付き合ってんじゃねーよ」



……そうだった。
ハルくん離れしようって決めたばっかりだった。

寝たら忘れてたけど。


でもさ、ハルくん。最後の言葉は聞き捨てならない。



「ハルくんだって、私と同じようなことしてるじゃん。いろんな女の子とっかえひっかえしてさ。昨日だって女の子連れ込んでた。しかも、彼女じゃないんでしょ? 私よりもタチ悪いからね?」



そう言い切って、チラッと横目で見る。

ハルくんは、上から睨みつけてきた。

その目は鋭くて、冷たくて、まるで「黙れ」と言っているみたい。


謝らない。
だって、ほんとのことだもん。

あ、思い出したらまたイライラしてきた。



「遊んでないから」



ぽつりと呟いたハルくん。

遊んでない?どの口がそんなこと言うの。

昨日の女の子の姿が頭に浮かんで、喉まで言葉がせり上がる。


――でも、飲み込んだ。



「ねぇ、ハルくん…もしかして彼女なの?」



昨日の女の子。

遊びじゃないの? そういう関係なんじゃないの?