【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




「わっぷ…」



後ろから――ドンッ。

勢いよく押されて、鼻を潰してしまった。



「何してんだよ」



ぶつかった先は、彼の胸。制服のシャツ。



「あー…」



私が、少し困った顔をすると

彼は、私の目線の先を見て――舌打ち。



「…最悪」

「ご、ごめん」



鼻をぶつけたときに、彼のシャツにリップがついちゃったみたい。


白いシャツに、赤い跡。

ほんの少し。でも、目立つ。


ごめんね、ハルくん。

私、女子力ないからさ……シミ取りなんてもの、持ってないや。