【完】ハルくんの、かくしごと。




多分15分くらい。 完全に乾くまで、冷風まで使ってきっちりドライヤーしてくれた。

少し眠い目を擦りながら、ハルくんの方を振り向く。



「何時までいてくれる?」



今度は、ゲームをしていないハルくんに聞いた。

チラッと壁の時計を見れば、もう20時。

さすがに、ハルくんの親も帰ってきてるだろうし、帰りたいよね…。



「夜ご飯あんの?」

「お母さん朝作ってくれたのあるよ」



だから、まぁ。ハルくん気にしなくていいよ。

一人で寂しーく過ごすからね。

しゅんとしていると、ハルくんはそんな私を横目にスマホを操作しだす。



「もしもし母さん。今、櫻井家にいるんだけど。うん、そう…」



どうやら、ハルくんのお母さんとの電話中。ハルくん、帰っちゃうのかなー。

ドライヤーのコンセントを抜いて片付けていると、ハルくんの電話が終わった。



「とりあえず、ご飯食べよ。カップラーメンとかない?」

「えっ…いてくれるの!?」



ほんとに!?嬉しいっ。


思わずハルくんに飛びつく。

グイっと顔を正面から押されて、「うぐっ」 と、可愛くない声が出てしまった。