「幼なじみだし…ハルくんの彼女になる人のことは私が見定めないと…というか、痛いよハルくん」
そう言った途端、ハルくんはパッと手を離してドライヤーを手に取る。
首。
首が痛いんだけど。
「余計なお世話だわ、アホ」
暴言つきで再開されるドライヤー。
ブオーと勢いのいい風に吹かれて、髪が揺れる。
その音に紛れて、ハルくんが小さい声で言った。
「期待させんなよ」
なにが?って聞き返そうとしたけど、やめた。
あまりにも気持ちよくて、心地よくて。
急に眠気が襲ってきて、首が左右に揺れる。
「寝んな」
ハルくんの大きな手が、私の頭を支えてくれる。
「…ハルくんの手好きだなぁ」
目を瞑りながら、そうポツリと呟いた。



