【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




「幼なじみだし…ハルくんの彼女になる人のことは私が見定めないと…というか、痛いよハルくん」



そう言った途端、ハルくんはパッと手を離してドライヤーを手に取る。

首。
首が痛いんだけど。



「余計なお世話だわ、アホ」



暴言つきで再開されるドライヤー。

ブオーと勢いのいい風に吹かれて、髪が揺れる。

その音に紛れて、ハルくんが小さい声で言った。



「期待させんなよ」




なにが?って聞き返そうとしたけど、やめた。

あまりにも気持ちよくて、心地よくて。

急に眠気が襲ってきて、首が左右に揺れる。



「寝んな」



ハルくんの大きな手が、私の頭を支えてくれる。



「…ハルくんの手好きだなぁ」



目を瞑りながら、そうポツリと呟いた。