渋々、クッションをソファに置きなおす。
よろよろと立ち上がって、スクバを手に取る。
ハルくんに迷惑かけたくないから。
「…お邪魔しました」
そう言って、一礼。 ハルくんの部屋に背を向ける。
「送るって」
ちょっと、だるそうに立ち上がるハルくん。
ちょっとじゃない。だいぶ、だるそう。
「…ハルくんに迷惑かけたくない」
ボソッと呟いたその言葉に、ハルくんはちょっとだけ笑った。
「今更すぎんだろ」
その笑った顔。
久しぶりに見た気がする。
なんだか、ものすごく嬉しい。
今、胸がぎゅってなったよ、ハルくん。



