【完】ハルくんの、かくしごと。




な、ど…どういう??
あれだけ、ハルくんの家に来る前に、「こういうことしない」って誓ってきたのに。

ハルくんから?? しかも、なぜか私がねだったみたいな言い方に聞こえたんだけど…。

気づいたら、ハルくんは目を閉じて、寝息を立てている。スースーって。

かわいい。あっけなく眠ってしまうところも、熱で弱っている顔も、全部かわいい。


手が、いつもより熱い。
「こういうこと、しないんじゃなかったの?」って問い詰めたいけど、私は嬉しい。ハルくんは体調悪いから、このままにしておく。


そっと、ハルくんのベッドに頭をあずける。
マスクしてないし、風邪うつるかな。
でも、もしうつったら――ハルくんが治るのかな。辛く、ないといいな。


静かな寝息が聞こえる。そのリズムに合わせて、私の心臓も落ち着いていく。近すぎる距離なのに、不思議と安心する。



「…ハルくん」



小さく名前を呼んでみる。返事はない。