涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔。きっと、見られたくない姿だった。
でも、ハルくんはそんな私を引っ張って、また、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「…聞いて、ごめん」
聞いてほしかったから。謝らないでほしかった。
「は、るくんっ…また、一緒にいたいよっ… 私、ハルくんのことっ、大好きだか、らっ…」
「うん」
頭の後ろをグッと押されて、ハルくんの首に顔を埋める。
大好き。
でも、ハルくんはたぶん、そう言った私の言葉を―― 幼なじみとしての「好き」だと捉えているんだと思う。
ほんとはね、違うんだよ。
胸の奥で、叫びそうになる。ただの幼なじみじゃない。ただの「好き」じゃない。もっと、もっと強くて、どうしようもない気持ち。
でも、やっぱり口にはできない。ほんとに、これ以上は迷惑をかけたくない。困らせたくない。
普通の幼なじみに戻るから―― 今だけは、ぎゅっとしててね。



