【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




「お願い、千秋ちゃん。俺、クリスマスに一人は嫌だよ」



そんなこと、思ってないでしょ? さっきまでクリスマスどうでもいいって言ってたくせに。

ポケットに手を突っ込んで、ため息をつく。しょうがない。別に、映画一本見るくらいなら、いっか。

お母さんに、友達と偶然会ったから少し遊んで帰ると一応連絡だけしておく。

外に出ると、少しだけ雪が降ってきていた。

「寒いね~」と笑う荻原くん。



「早く、行こ」



荻原くんと並んで歩く。


荻原くんのお家は、ほんとに近くだった。 体感、徒歩5分。

「入って、入って」と促され、入ると、あったかい。というか、テレビがついたままだった。



「…もしかして、さっきまでここにいたの?」

「え?うん。振られました」



ここでね? クリスマスに、彼女でもない女の子と2人。何しようとしてたのか、大体想像つく。

そこに私を招き入れるなんて、やっぱりチャラい。