【完】ハルくんの、かくしごと。




「クリスマスだからって、期待させたみたい。どうでも、いいのにね」



荻原くんと、私は似てる。価値観とか、好きなものとか、よく一緒になる。
クリスマスだって、全然大事そうじゃない。



「かわいそうに」

「うん、慰めて」

「違うよ、その女の子がだよ」



私と一緒だなと思ってたけど、荻原くんのほうが何倍も残酷だし、イカれてる。麻痺してる。過去になにかあったのかというくらい。

でも、一度それを聞いてみたら――

「え?何もないけど?楽しいからそうしてるだけ」

根っからのドクズだった。

だから、これ以上チャラ原のせいで、女の子の犠牲が増えませんようにって、キリスト様にお願いすることにする。



「荻原くん、私、行くね。雪降ってきたら、ヤだし」

「…うーん。せっかくだから、一緒に見ようよ」

「え?」

「俺んち、ここから近いから。親仕事で、誰もいないし。醤油、遅くなっても大丈夫でしょ?」



どう?とニッと笑いながらDVDを見せてくる。

…まあ、醤油は、別にいいけど。