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駅でハルくんを見かけた日から、もう1週間。
退屈な終業式が終わって、周りは冬休みに浮かれている。
笑い声や、旅行の話、クリスマスの予定――みんなが楽しそうにしている。
正直、ちょっとくらいハルくんを見たかったな、と思う。
見つけてしまうと心臓あたりが痛くなって、少し泣きそうになる。
それでも、元気でいるのか、友達と笑っているのか、それくらいは知りたかった。
会ってない時間も、ハルくんへの思いは一切変わらない。
何年分も積み重なったこれは、かなり重いものになってるなと、自分でも呆れる。
「千秋、またね」
「紗里衣ちゃん、風邪引かないでねー!」
校門で手を振ってお別れする。



