マフラーを畳みながら、クリスマス、私は一人かな、なんて思っていると――
「去年は、なにしてたの?」
その言葉に、思わずピタッと動きを止めた。
「…あ、ごめん。聞かなかったことにして」
紗里衣ちゃんは、少し気まずそうにしてそう言った。
でも、もういいんだよ、紗里衣ちゃん。私、大丈夫。
「…去年は、ハルくんの部屋におしかけて、一緒に映画見ながらケーキ食べたよ。 夜は、勝手に泊まったの。プレゼント交換なんてしてないけどね、朝起きたらご飯作ってくれてて、嬉しかったんだよね」
そういって、へへっと笑って見せる。
紗里衣ちゃんは、ちょっとだけ表情を暗くしてる。
でも、もういいんだよ。
大丈夫だよ、紗里衣ちゃん。 私、ほんとに、大丈夫。
ハルくんがいなくても、笑える。



