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朝。目を開けようとすると、まぶたが重い。
頭がガンガンして、しばらくは起き上がることもできなかった。
ベッドに腰をかけていると、少しずつ頭がさえてくる。でも、思い出すのは昨日のこと。
「……っ」
息が詰まる。胸の奥が痛い。
だめだ。一人でいると、また泣きたくなる。
急いで、学校に行く準備をする。
靴を履きながら深呼吸。
ドアを開ける。
いつもだったら、すぐに「おはよ」って声が聞こえる。
「…。」
いない。当たり前。
寝坊したとかで、いないことは初めてじゃない。
でも、今までとは違う気がする。
…終わった。完全に、終わったんだ。
歩き出す足が重い。心臓が痛い。
多分もう、俺に会いに来ることはないんだろう。
そう思った瞬間、胸の奥がじわっと熱くなって、それを必死に抑えようとすると、鼻の奥がツンと痛んだ。
全部、自分で終わらせたことだ。いつかはこうなるって、分かっていた。



