チャラ原に連れてこられた場所。ケーキ屋さん。驚き。
チャラ原曰く、新しくできたお店らしい。
奇跡的に席が空いてて、座ることができた。
女の子とカップルばかりの店内で、チャラ原は何も気にせずメニューを見てる。
「荻原くん、ケーキ好きなの?」
「いや。千秋ちゃん、喜ぶかなと思って。ケーキ嫌いだった?」
「嫌いではないけど、普通?」
「千秋ちゃんて、意外と男っぽいとこあるよね。今まで隠してきた?」
うっ。さすが、チャラ原。だてに女子たちを泣かせていない。チャラ原のこと、全然知らないけどね。
「荻原くんの言う通りだよ。ハンカチだって毎日持ってるわけじゃないし。ジャンクフード好きだし。意外と綺麗好き。でも、ホラーは苦手だよ」
そういうと、クスクス笑うの。子どもみたいに。
「俺、決まった。千秋ちゃん、決めた?多分、レアチーズでしょ」
「すごーい!なんで分かったの?」
「なんとなく。今の話聞いてたら。俺も、レアチーズにしたし」
もしかしたら、ほんとに百戦錬磨男なのか?
スマートに店員さんを呼んで、ちゃんと敬語で注文してる。意外。
待ってる間も、スマホを一切見ずに話題を広げてくれる。 チャラ男。チャラいけど、クズだけど、 多分大切にしてくれるんだと思う。
ほんとの意味での大切とは程遠いけど。



