【完】ハルくんの、かくしごと。




「千秋ちゃんて、右側が好きなの?」


「え?」


「いや、いつも左側あいてるから」


「…癖なの。いつもハルくんが左側にいるから」


「ふーん」



チャラ原と一緒にいると、目立つの。

しかも、昨日あんなことがあったのに。噂にまた尾ひれがついたらどうしよう。



「ね、千秋ちゃん。俺、行きたいところあるんだけどついてきてくれない?」


「いかがわしいとこ…?」


「俺、そんな風に見えてるの?」



それ以外に見えていませんが?

クスっと笑って「かわいいね」って。

変。可愛い要素、どこにもない。チャラ原、絶対にいつか女の子に刺されると確信。


歩きながら、横目でちらっと見てしまう。ハルくんには、ちょっと劣るけど、黙っているとかっこいい顔。そのギャップが余計にややこしい。



「……ほんとに、どこ行くの?」



少し警戒して聞くと、「秘密。着いてきたら分かる」 と、子供みたいに笑う。