【完】ハルくんの、かくしごと。




「俺と仲良くするの、賛成ってことでしょ?」



頬杖をつきながら、そういった荻原くん。

荻原くんのことは、苦手って思ったり、やっぱりそうじゃないかもって思ったり、やっぱり苦手だったり。

荻原くんの目って、合うと逸らせなくなる。

だから、嫌。

ドキッとして、安心とは程遠い。



「どうだった?今日の佐々木は」


「なんで、そんなこと聞くの?」



興味ないでしょ、荻原くん。



「で。佐々木といるときの千秋ちゃん見てたけど。俺といるより、楽しいの?」


「…ハルくんは、そういうのじゃないのっ」



荻原くん、さっさとそこどいてくれない? 目で訴える。圧をかける。

頬杖をついたまま、私を見上げる荻原くん。目が合う。



「……。」


「はは、逸らした」



私の、負け。 無理、この目。見れないの。



「なーんか、荻原くんの目って…」



その視線は、軽いようでいて、どこか底が見えない。

笑っているのに、心の奥を覗かれているみたいで。

だから、嫌。苦手。



「なに?魅力的?」


「そういうのじゃないから、勘違いしないでくれる?」



チャラい。チャラ男。

これから、心の中ではチャラ原って呼ぶ。今、決めた。



「2人、やっぱり相性いいと思うな~」


「もう!紗里衣ちゃん、やめてっ」



紗里衣ちゃんは、にやにや笑いながら漫画を閉じる。



「だって、見てると面白いんだもん。千秋、荻原くん相手だと自然体だしさ」



荻原くんは肩をすくめて、「ほら、相性いいって言われちゃった」 と、わざとらしく私にウィンク。

チャラ原!