【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。


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翌日。

つい、癖で。癖だから、しょうがない。

ガチャッと玄関の扉が開く音がして、私の方へ向かってくる。



「おはよ」



――初めてかも。ハルくんから挨拶してくれたの。



「お、はよ」



こっちが動揺する。

だって、昨日の今日だよ。

迎えに行く私もどうなの?って感じだけど、私は癖だもん。でも、ハルくんの方はおかしい。



「今日、一緒に帰れない」


「あ、うん」



ハルくんから、言ってくるの初めて。

いつもだったら、私から「一緒に帰ろう」ってしつこいくらい言うのに。それに、ため息だってしてない。

なに?どうしたの、ハルくん。

チラッと見ると、「なんだよ」って。

だって、おかしいもん。

ぴとっと左腕にくっついてみる。

「ふざけんな」って押される。

触るのはダメみたい。

昨日あれだけイライラしてたのに、今日のハルくんを見たら、もう怒る気になれなくて。

なんだか、気が抜ける。



「お前、今日髪巻いてんの?」


「え?」


「似合ってんじゃん」



――な、に。

いつものハルくんは、こんなこと言わない。なんで、急に。



「ハルくん、どうしたの、おかしいよ」


「なにが?」


「似合ってるとか、そういうの。おはよもいつも言わないじゃん」



そういうと、ちょっと眉間に皺。

なんでよ。



「いいじゃん、別に」



開き直り。

いいよ。悪くないけど、さ。

調子狂うよ。おかしい。変。