【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




「性格悪い、」


「そんなん、知ってただろ」



無駄に、綺麗な顔してる。

この性悪男に、この顔をもたせるのはよくない。

ハルくん、私。

ハルくんに彼女できたって聞かされてからずっと、モヤモヤしたり、匂いに敏感になったり、なんでか分からないけど気が気じゃなかったの。



「その、傷ついた顔。それが、たまんない」



サラッと、私の前髪を触ってそういうことを言ってくる。


ねぇ、触らないんじゃなかったの。

ムカつく。

私、ずっとハルくんに振り回されてたってことだ。


頬でもつねってやろうと思って、手を伸ばしたら――避けられた。



「触るの禁止だろ。俺ら、普通の幼なじみなんだろ?」


「なっ…!?」



ムカつく、ほんと。

ポケットに手を突っ込んで、また私を置いていってしまうハルくん。

分かんない。なにあの人。

優しいと思えば、冷たい。

近づいてくると思えば、突き放す。

私の心をぐちゃぐちゃにして、何も説明してくれない。



「……ばかハル」



胸の奥が熱くて、悔しくて、涙が滲む。