【完】ハルくんの、かくしごと。




ハルくんが、私を好き?

…あの、横暴で、強引にキスするような男が?



「…それもないと思う。ハルくん、私を困らせたいだけ」



絶対にそう。 あの意地悪な顔を思い出して、腹が立つ。

でも同時に、少しだけ胸がぎゅってなる。

それに、柳くんは知らないだろうけどハルくん…彼女いるし。

でも、これ言ったらW浮気で柳くんの怒りがハルくんに飛びそうだから黙っとく。



『…だったら、余計におかしいよ』

「…え?」

『ただの幼なじみだろ?2人の距離感おかしいよ。 言っとくけど、世間一般の浮気って大抵手繋いだらアウトだから』

「うっ…」



小さい頃から、ずっとこの距離感の私とハルくん。

隣にいるのが当たり前で、肩が触れるのも、手が重なるのも、何も考えずに過ごしてきた。

でも、それって――おかしいの?