他人との交流に不慣れな姫君たちのことを、八の宮様は心配なさっている。
「頑固な姫たちでお恥ずかしい。男親だけで隠すように育ててしまったせいでしょうね。年ごろの娘がいることを世間に知られたら、何かと面倒だと思ったのです。しかし寿命が近づいてくると、あの姫たちが成仏の妨げになるのではないかと気がかりになってきました。私の死後も長く生きていかなければならない姫たちですから、落ちぶれて世間をさすらうことになるのではないかと」
薫の君は宮様の打ち明け話に同情なさる。
「正式なご後見役ではなくても、信頼できそうな者だと姫君たちにはお考えいただきたく存じます。八の宮様よりも多少長生きすることがございましたら、仰せのとおりにお世話いたしましょう」
真面目な口ぶりでおっしゃるので、
「それはうれしい」
と宮様はおよろこびになった。
「頑固な姫たちでお恥ずかしい。男親だけで隠すように育ててしまったせいでしょうね。年ごろの娘がいることを世間に知られたら、何かと面倒だと思ったのです。しかし寿命が近づいてくると、あの姫たちが成仏の妨げになるのではないかと気がかりになってきました。私の死後も長く生きていかなければならない姫たちですから、落ちぶれて世間をさすらうことになるのではないかと」
薫の君は宮様の打ち明け話に同情なさる。
「正式なご後見役ではなくても、信頼できそうな者だと姫君たちにはお考えいただきたく存じます。八の宮様よりも多少長生きすることがございましたら、仰せのとおりにお世話いたしましょう」
真面目な口ぶりでおっしゃるので、
「それはうれしい」
と宮様はおよろこびになった。



