「私の姫が弾く筝は、不思議となかなか上手に聞こえます。ただ、私が教えていたのはずいぶん昔のことですからね、今はそれぞれ思いのままに弾いているようです。川音に合わせた演奏では拍子もずれているでしょうけれど」
謙遜なさってから、「弾いてごらんなさい」と女房を通じてお声をおかけになった。
姫君たちはとんでもないとお断りになる。
「好き勝手な演奏を聞いていた人がいたというだけでも恥ずかしいのに、またあらためてお聞かせするだなんて」
とおっしゃって、宮様が何度催促なさってもお弾きにならない。
薫の君は残念にお思いになる。
謙遜なさってから、「弾いてごらんなさい」と女房を通じてお声をおかけになった。
姫君たちはとんでもないとお断りになる。
「好き勝手な演奏を聞いていた人がいたというだけでも恥ずかしいのに、またあらためてお聞かせするだなんて」
とおっしゃって、宮様が何度催促なさってもお弾きにならない。
薫の君は残念にお思いになる。



