ご正妻が生きておられたころでさえ耐えがたい世の中だったの。
それでも健気なご正妻を見捨てることはできなくて、出家しないままお暮らしになっていた。
<もともとつらいことの多い人生だったが、妻に先立たれてますます嫌になった。幼い姫たちを父親だけで育てるのは、なまじ親王であるために世間から非難されるだろう。もう思いきって出家してしまおうか>
そうお考えになっても、姫君をお任せできる人などいない。
思い悩みながら年月は流れて、姫君たちはそれぞれ美しくご成長していかれる。
ただそれを毎日の楽しみにして過ごしていらっしゃった。
それでも健気なご正妻を見捨てることはできなくて、出家しないままお暮らしになっていた。
<もともとつらいことの多い人生だったが、妻に先立たれてますます嫌になった。幼い姫たちを父親だけで育てるのは、なまじ親王であるために世間から非難されるだろう。もう思いきって出家してしまおうか>
そうお考えになっても、姫君をお任せできる人などいない。
思い悩みながら年月は流れて、姫君たちはそれぞれ美しくご成長していかれる。
ただそれを毎日の楽しみにして過ごしていらっしゃった。



