霧が深いから、姫君たちをはっきりとは見えない。
<もう一度月が出てくれないだろうか>
じれったくお思いになっていると、お部屋の奥で「お客様がおみえのようです」と声をかけた女房がいたみたい。
さっと簾が下ろされて、女性たちはお部屋に入っていく。
こういうときにばたばたと慌てるのは貴婦人らしくないの。
静かにさりげなく姫君たちはお部屋に戻っていかれた。
お着物の音さえ立てない優雅さに感心して、
<なんと上品な姫君たちだろう>
と薫の君は驚かれる。
<もう一度月が出てくれないだろうか>
じれったくお思いになっていると、お部屋の奥で「お客様がおみえのようです」と声をかけた女房がいたみたい。
さっと簾が下ろされて、女性たちはお部屋に入っていく。
こういうときにばたばたと慌てるのは貴婦人らしくないの。
静かにさりげなく姫君たちはお部屋に戻っていかれた。
お着物の音さえ立てない優雅さに感心して、
<なんと上品な姫君たちだろう>
と薫の君は驚かれる。



