こうして薫(かおる)の君(きみ)が八(はち)の宮(みや)様を尊敬なさるので、上皇(じょうこう)様も頻繁(ひんぱん)にお手紙をお送りになる。 何年も寂しげだった宮様の山荘(さんそう)は、少しずつ人の出入りが増えていった。 薫の君は真心(まごころ)こめてお仕えして、三年ほどが過ぎていった。