「宮様の山荘に上がりますと、ときどき姫君たちは楽器を演奏なさっているのです。宇治川の激しい川音と競うように音色が響いて、とても聞きごたえがございますよ。まるで極楽浄土のようです」
音楽好きの阿闍梨は、古めかしいほめ方をした。
上皇様は微笑みなさる。
「僧侶のようなご生活の父宮に育てられた姫君は、音楽などおできにならないだろうと思いきや、おもしろいではないか。それほどご心配なら、もしご出家なさるときには私に預けていただきたいものだ」
亡き上皇様が、源氏の君に女三の宮様を託してからご出家なさったことを思い出しておっしゃる。
<毎日退屈なのだから、新女御に加えてその姫君たちも相手にしたい>
なかなかに好色な上皇様でいらっしゃるわね。
音楽好きの阿闍梨は、古めかしいほめ方をした。
上皇様は微笑みなさる。
「僧侶のようなご生活の父宮に育てられた姫君は、音楽などおできにならないだろうと思いきや、おもしろいではないか。それほどご心配なら、もしご出家なさるときには私に預けていただきたいものだ」
亡き上皇様が、源氏の君に女三の宮様を託してからご出家なさったことを思い出しておっしゃる。
<毎日退屈なのだから、新女御に加えてその姫君たちも相手にしたい>
なかなかに好色な上皇様でいらっしゃるわね。



