それからしばらくして姉姫君は上皇様のお住まいにお上がりになった。
夕霧の大臣様が乗り物を用意しておあげになる。
雲居の雁も女房用の着物などをお贈りになった。
<恨めしいご結婚だけれど、ここしばらく頻繁にお手紙を送っていたのだから、突然そっけない態度を取るのもよくないだろう。玉葛の君は腹違いの姉君とはいえ、もともと私とはほとんど交流がなかった。息子に泣きつかれたためにこちらから手紙を送るようになったのだ。『勝手にすり寄ってきたくせに、希望が通らなかったせいで拗ねたらしい』とは思われたくない>
と、立派な品物をたくさん届けさせなさる。
品物に添えたお手紙にはちくりと皮肉をお書きになった。
「なぜか息子がぼけたようになりまして、いったいどうしたのだろうとその世話にかかりきりになっておりました。はっきりとしたご連絡もいただけませんでしたが、もうご結婚がお決まりになっていたのですね。遠慮して教えてくださらなかったのでしょうか」
おっとりとした文面ではあるけれど、玉葛の君のお胸に刺さる。
夕霧の大臣様からもお手紙が届いた。
「私もお手伝いに上がるべきですが、都合がつきませんので息子たちを派遣いたします。どうぞお好きにお使いください」
とあるように、少将様の兄君たちがお手伝いにいらっしゃっている。
<あんなことがあったのに、ありがたいことだ>
玉葛の君は感謝を申し上げなさる。
夕霧の大臣様が乗り物を用意しておあげになる。
雲居の雁も女房用の着物などをお贈りになった。
<恨めしいご結婚だけれど、ここしばらく頻繁にお手紙を送っていたのだから、突然そっけない態度を取るのもよくないだろう。玉葛の君は腹違いの姉君とはいえ、もともと私とはほとんど交流がなかった。息子に泣きつかれたためにこちらから手紙を送るようになったのだ。『勝手にすり寄ってきたくせに、希望が通らなかったせいで拗ねたらしい』とは思われたくない>
と、立派な品物をたくさん届けさせなさる。
品物に添えたお手紙にはちくりと皮肉をお書きになった。
「なぜか息子がぼけたようになりまして、いったいどうしたのだろうとその世話にかかりきりになっておりました。はっきりとしたご連絡もいただけませんでしたが、もうご結婚がお決まりになっていたのですね。遠慮して教えてくださらなかったのでしょうか」
おっとりとした文面ではあるけれど、玉葛の君のお胸に刺さる。
夕霧の大臣様からもお手紙が届いた。
「私もお手伝いに上がるべきですが、都合がつきませんので息子たちを派遣いたします。どうぞお好きにお使いください」
とあるように、少将様の兄君たちがお手伝いにいらっしゃっている。
<あんなことがあったのに、ありがたいことだ>
玉葛の君は感謝を申し上げなさる。



