いよいよ姉姫君のご結婚が決まったと聞いて、少将様は死んでしまいそうなほど絶望なさる。
母君の雲居の雁に泣きついて、玉葛の君にお願いしていただいた。
「こんなことを申し上げるのは息子に甘い母親のようで恥ずかしいのですが、どうか少将の気持ちを分かってやってくださいませんか」
弱りきったお書きぶりに、同じ母親として玉葛の君は同情なさる。
<それでもお断りしなければいけない。心苦しいことになってしまった>
と嘆いてお返事をお書きになる。
「どのような結婚をさせたらよいか決められないうちに、上皇様からたびたび仰せがございまして、私も思い悩んでおります。少将様が本気で我が家の娘をと思ってくださっているのでしたら、どうかもうしばらくお待ちください。他の方法で少将様にご納得いただきまして、世間体も問題ないようにしたいと存じます」
ご長女を上皇様と結婚させたあとに、ご次女を少将様に差し上げようとお考えになっているの。
<娘ふたりを同時に結婚させたら、世間から調子に乗っていると非難される。少将様はまだご身分が低い。次女の結婚は、少将様がもう少しご出世なさってからの方がよいだろう>
と計画しておられるけれど、少将様はご納得なさらない。
あくまでも姉姫君に恋をしておられるのであって、姉姫が駄目なら妹姫でよいというわけにはいかないわよね。
しかも垣間見してしまってからは、さらに姉姫君が恋しくて思いつめておられたのだもの。
母君からお願いしていただいてもうまくいかなくて、これ以上ないほど嘆いていらっしゃる。
母君の雲居の雁に泣きついて、玉葛の君にお願いしていただいた。
「こんなことを申し上げるのは息子に甘い母親のようで恥ずかしいのですが、どうか少将の気持ちを分かってやってくださいませんか」
弱りきったお書きぶりに、同じ母親として玉葛の君は同情なさる。
<それでもお断りしなければいけない。心苦しいことになってしまった>
と嘆いてお返事をお書きになる。
「どのような結婚をさせたらよいか決められないうちに、上皇様からたびたび仰せがございまして、私も思い悩んでおります。少将様が本気で我が家の娘をと思ってくださっているのでしたら、どうかもうしばらくお待ちください。他の方法で少将様にご納得いただきまして、世間体も問題ないようにしたいと存じます」
ご長女を上皇様と結婚させたあとに、ご次女を少将様に差し上げようとお考えになっているの。
<娘ふたりを同時に結婚させたら、世間から調子に乗っていると非難される。少将様はまだご身分が低い。次女の結婚は、少将様がもう少しご出世なさってからの方がよいだろう>
と計画しておられるけれど、少将様はご納得なさらない。
あくまでも姉姫君に恋をしておられるのであって、姉姫が駄目なら妹姫でよいというわけにはいかないわよね。
しかも垣間見してしまってからは、さらに姉姫君が恋しくて思いつめておられたのだもの。
母君からお願いしていただいてもうまくいかなくて、これ以上ないほど嘆いていらっしゃる。



