恋愛遊びにそれほどご興味があるわけではないけれど、真面目と言われてしまうとそれもどうかと思われて、薫の君はもう一度玉葛の君のお屋敷に遊びにいかれた。
ちょうど梅の花が満開のころで、
<ひとつ浮気者めいたことをしてみよう>
と、玉葛の君のご三男をお訪ねになる。
お屋敷のお庭に入ると、同じような格好をした若者が立っている。
新しい訪問客に気づいて隠れようとするのを引きとめてみたら、ご長女に夢中の少将様なの。
いつものように女房に仲介役を頼もうとお越しになったのだけれど、姫君たちの楽器の音が聞こえたから、どきどきしながら立ち聞きしていらっしゃったみたい。
<表情が苦しそうだ。相手の親が許さない恋なんて、やはりするべきではないのだ>
冷静にお考えになっていると、楽器の音がやんだ。
「さぁ、案内してください。私はまったく分かりませんから」
と言いながらも、少将様を引っ張るようにして建物に近づいていかれる。
紅梅の木の下で『梅が枝』という歌をお歌いになると、薫の君の香りに気づいた女房が戸を開けた。
お部屋のなかの女房が、お歌にあわせて和琴を上手に弾く。
<『梅が枝』は調子をあわせるのが難しいが、女性でこれほど弾けるとは>
と驚いて、もう一度繰り返してお歌いになる。
今度は琵琶が現代的な音色で合わせる。
<趣味よくお暮らしの姫君たちなのだろう>
お心が動いて、いつもより少しうちとけて女房とお話しになる。
ちょうど梅の花が満開のころで、
<ひとつ浮気者めいたことをしてみよう>
と、玉葛の君のご三男をお訪ねになる。
お屋敷のお庭に入ると、同じような格好をした若者が立っている。
新しい訪問客に気づいて隠れようとするのを引きとめてみたら、ご長女に夢中の少将様なの。
いつものように女房に仲介役を頼もうとお越しになったのだけれど、姫君たちの楽器の音が聞こえたから、どきどきしながら立ち聞きしていらっしゃったみたい。
<表情が苦しそうだ。相手の親が許さない恋なんて、やはりするべきではないのだ>
冷静にお考えになっていると、楽器の音がやんだ。
「さぁ、案内してください。私はまったく分かりませんから」
と言いながらも、少将様を引っ張るようにして建物に近づいていかれる。
紅梅の木の下で『梅が枝』という歌をお歌いになると、薫の君の香りに気づいた女房が戸を開けた。
お部屋のなかの女房が、お歌にあわせて和琴を上手に弾く。
<『梅が枝』は調子をあわせるのが難しいが、女性でこれほど弾けるとは>
と驚いて、もう一度繰り返してお歌いになる。
今度は琵琶が現代的な音色で合わせる。
<趣味よくお暮らしの姫君たちなのだろう>
お心が動いて、いつもより少しうちとけて女房とお話しになる。



