そんなことをしているところへ玉葛の君がお出ましになったみたい。
「いけませんよ、おからかいするなんて。薫の君は真面目な方なのですから」
女房を小声で注意なさるお声が聞こえてくる。
<真面目と言われてしまった。そう決めつけられては息苦しいが>
十代のお心にはご不満でいらしゃる。
お酒や果物を出させて、玉葛の君はおっしゃる。
「夕霧の大臣様はお年を召されるにつれて源氏の君そっくりになっていかれますね。あなた様はとくに似ていらっしゃるところはないようですが、雰囲気が落ち着いていて上品なところは、源氏の君のお若いころを想像させます。きっとお若い盛りはこんなふうでいらっしゃったのでしょうね」
薫の君に源氏の君の面影を探して悲しくなってしまわれた。
お帰りになると、女房たちはうっとりしながら残り香をほめそやす。
「いけませんよ、おからかいするなんて。薫の君は真面目な方なのですから」
女房を小声で注意なさるお声が聞こえてくる。
<真面目と言われてしまった。そう決めつけられては息苦しいが>
十代のお心にはご不満でいらしゃる。
お酒や果物を出させて、玉葛の君はおっしゃる。
「夕霧の大臣様はお年を召されるにつれて源氏の君そっくりになっていかれますね。あなた様はとくに似ていらっしゃるところはないようですが、雰囲気が落ち着いていて上品なところは、源氏の君のお若いころを想像させます。きっとお若い盛りはこんなふうでいらっしゃったのでしょうね」
薫の君に源氏の君の面影を探して悲しくなってしまわれた。
お帰りになると、女房たちはうっとりしながら残り香をほめそやす。



