紅梅の大臣様は、ご長女だけでなくご正妻まで内裏に上がってしまわれてお寂しい。
ご次女の姫君は姉君といつも一緒にいらっしゃったから、お部屋ががらんとしてしまったような気がしていらっしゃる。
これまで、宮の御方も含めて三人の姫君は仲良くなさっていたの。
一緒のお部屋でお休みになることもあったし、習い事やちょっとした遊びでは宮の御方をお師匠のようにしてご姉妹は慕っていらっしゃった。
宮の御方はひどく恥ずかしがりやで、実の母君である真木柱の君にさえ、お顔を見られるのをお避けになる。
いくら宮様の姫君でも極端すぎるのではと思われそうなところだけれど、実は愛嬌があって、暗い感じではいらっしゃらないの。
こうして着々とご姉妹の結婚相手を決めていかれると、紅梅の大臣様は宮の御方をないがしろにしているようで申し訳なくお思いになる。
「私の娘ばかりを優先しているわけではないのです。宮の御方のご結婚については、母親のあなたがお決めになったことに従うつもりです。こちらの娘と同じようにお世話いたしますからね」
そのことについては、真木柱の君も困っていらっしゃる。
「ひどく内気な姫で、結婚などまったくお考えではないようなのです。無理に結婚させるのも心苦しいですから、運命に任せて、独身のままだとしても私が生きている限りはお世話しようと思います。問題は私が死んだあとですが、たとえ出家なさってでも、宮様の姫として世間から笑われないような生き方をしてくだされば」
ご将来を想像なさると心配で泣いてしまわれた。
「おっとりとして優しい、よい姫なのですけれど」
涙声で弱々しくおっしゃる。
ご次女の姫君は姉君といつも一緒にいらっしゃったから、お部屋ががらんとしてしまったような気がしていらっしゃる。
これまで、宮の御方も含めて三人の姫君は仲良くなさっていたの。
一緒のお部屋でお休みになることもあったし、習い事やちょっとした遊びでは宮の御方をお師匠のようにしてご姉妹は慕っていらっしゃった。
宮の御方はひどく恥ずかしがりやで、実の母君である真木柱の君にさえ、お顔を見られるのをお避けになる。
いくら宮様の姫君でも極端すぎるのではと思われそうなところだけれど、実は愛嬌があって、暗い感じではいらっしゃらないの。
こうして着々とご姉妹の結婚相手を決めていかれると、紅梅の大臣様は宮の御方をないがしろにしているようで申し訳なくお思いになる。
「私の娘ばかりを優先しているわけではないのです。宮の御方のご結婚については、母親のあなたがお決めになったことに従うつもりです。こちらの娘と同じようにお世話いたしますからね」
そのことについては、真木柱の君も困っていらっしゃる。
「ひどく内気な姫で、結婚などまったくお考えではないようなのです。無理に結婚させるのも心苦しいですから、運命に任せて、独身のままだとしても私が生きている限りはお世話しようと思います。問題は私が死んだあとですが、たとえ出家なさってでも、宮様の姫として世間から笑われないような生き方をしてくだされば」
ご将来を想像なさると心配で泣いてしまわれた。
「おっとりとして優しい、よい姫なのですけれど」
涙声で弱々しくおっしゃる。



