大切に育てられた年ごろの姫君が三人もいらっしゃると、求婚者がぞくぞくと現れる。
帝や東宮様も入内をお望みになっている。
紅梅の大臣様は、父親として悩みどころね。
<帝には明石の中宮様がいらっしゃる。あの方の勢いに勝つことはできないだろう。しかし弱気になっていてはつまらない。東宮様の方には夕霧大臣の姫君が入内なさって格別のご愛情らしい。こちらも強敵だが、だからといって諦めてよいものだろうか。自慢の娘を宮仕えに出すのを諦めてしまったら、これまで育てた甲斐がない>
思いきってご長女を東宮様に入内させなさった。
十七、八歳くらいで、美しく華やかなお顔立ちの姫君でいらっしゃる。
帝や東宮様も入内をお望みになっている。
紅梅の大臣様は、父親として悩みどころね。
<帝には明石の中宮様がいらっしゃる。あの方の勢いに勝つことはできないだろう。しかし弱気になっていてはつまらない。東宮様の方には夕霧大臣の姫君が入内なさって格別のご愛情らしい。こちらも強敵だが、だからといって諦めてよいものだろうか。自慢の娘を宮仕えに出すのを諦めてしまったら、これまで育てた甲斐がない>
思いきってご長女を東宮様に入内させなさった。
十七、八歳くらいで、美しく華やかなお顔立ちの姫君でいらっしゃる。



