世間は今も源氏(げんじ)の君(きみ)の死を嘆(なげ)いている。 お身内の方々や、お孫の宮(みや)様たちのお嘆きはさらに深い。 源氏の君だけでなく、紫(むらさき)の上(うえ)のこともよく思い出していらっしゃる。 桜はあっという間に散ってしまうからよりいっそう愛(め)でられる、それに似ているかもしれないわね。