それからの日々はどこか早く感じて、いつの間にか私は高校三年生になっていく。
三年生になり、ネクタイの色が変わる。
それでも桜が舞っている景色を眺めている私の隣には変わらず珀人が立っている。
「珀人」
そう名前を呼ぶだけで私に笑いかけてくれる珀人が本当に6月25日に消えてしまうなんて受け入れたくなかった。
今は4月の上旬で、6月25日まで3ヶ月もない。
にもかかわらず、私はまだ死にたいという感情が一切浮かんでいなかった。
これから死ぬ原因が起きるのか、それとも珀人と出会って何かが変わって死にたいと思わなくなったのか。珀人の言葉が頭に流れる。
「自殺の原因を探すより、死にたくならないように楽しんだ方が良くね?」
きっと私の自殺を止めたとしても珀人は6月25日には消える。
ならば今を、珀人が隣にいるこの時間をただ楽しみたかった。
三年生になり、ネクタイの色が変わる。
それでも桜が舞っている景色を眺めている私の隣には変わらず珀人が立っている。
「珀人」
そう名前を呼ぶだけで私に笑いかけてくれる珀人が本当に6月25日に消えてしまうなんて受け入れたくなかった。
今は4月の上旬で、6月25日まで3ヶ月もない。
にもかかわらず、私はまだ死にたいという感情が一切浮かんでいなかった。
これから死ぬ原因が起きるのか、それとも珀人と出会って何かが変わって死にたいと思わなくなったのか。珀人の言葉が頭に流れる。
「自殺の原因を探すより、死にたくならないように楽しんだ方が良くね?」
きっと私の自殺を止めたとしても珀人は6月25日には消える。
ならば今を、珀人が隣にいるこの時間をただ楽しみたかった。



