次の日は、朝から雨が降っていた。
雨音が教室の中まで聞こえるくらい激しく降っている。
まるで空が梅雨が終わったことに反抗しているようだった。
授業が終わるまではいつも通り、違ったのは放課後。
何故か珀人がクレープ屋に早く行きたがっていた。
というか、教室を早く出たがっていた。
少し疑問に思いながらも慌てて準備をした私は正面玄関でスマホを教室に忘れたことに気づいた。
「スマホ忘れたから取りに戻るね」
珀人に近づき、小声でそう伝えた私は歩いていた方向を変えて小走りで教室に戻る。
教室に戻ろうとした私の手を珀人が咄嗟に掴もうとしてすり抜けたことに気づかずに。
雨音が教室の中まで聞こえるくらい激しく降っている。
まるで空が梅雨が終わったことに反抗しているようだった。
授業が終わるまではいつも通り、違ったのは放課後。
何故か珀人がクレープ屋に早く行きたがっていた。
というか、教室を早く出たがっていた。
少し疑問に思いながらも慌てて準備をした私は正面玄関でスマホを教室に忘れたことに気づいた。
「スマホ忘れたから取りに戻るね」
珀人に近づき、小声でそう伝えた私は歩いていた方向を変えて小走りで教室に戻る。
教室に戻ろうとした私の手を珀人が咄嗟に掴もうとしてすり抜けたことに気づかずに。



