そして宣言通り、次の日もその次の日も珀人は私に付き(まと)ってきた。

流石に家の中には入らないけれど、家の外に出れば、いつの間には珀人が()いて……いや、()いてくるそんな状況だった。

珀人と出会って一週間、ついに私は高校からの帰り道に限界が来た。

「うざーーーーい!!」

「は!?」

「私が授業中に間違える度に爆笑するし、お弁当を欲しそうにじっと見てくるし、お菓子なんて食べようと手を伸ばしてきたじゃん! スカっていたけれど!」

「おまっ……幽霊な俺が可哀想だと思わないのか!」

珀人の言い分を完全に無視して、私は珀人の目の前に立つ。

人気(ひとけ)のない道を狙って珀人に話しかけたが、早くしないと誰か通るかもしれない。