少将の君は頼りにできそうにないけれど、大将様はお諦めにならない。
<この状況でお会いできないなどありえない>
ずんずん宮様のお部屋へ近づいていかれるので、少将の君はあわてて後を追う。
気配をお感じになった宮様は、物置部屋に逃げて鍵をかけてしまわれた。
<女房たちに幼稚だと言われてもかまわない。大将様には思いやりがなさすぎる>
と怒ってお休みになる。
<しかし、いつまでこのまま無事でいられるだろうか。大将様との再婚を勧める女房ばかりなのだから、鍵を開けてここへお連れしてしまうかもしれない>
女房たちまで信じられなくなってしまったことを、悲しく悔しくお思いになる。
男君はつらく思われるけれど、
<いつまでもお隠れになったままではいらっしゃれないだろう>
と気を長くお持ちになっている。
分かれてお休みになって、やっと明け方になった。
一旦離れた方がよいだろうと、外出の準備をなさる。
「その前に少しだけでも」
とおっしゃるけれど、宮様のお返事はない。
「あなたを恨んでいるうちに夜が明けましたが、この鍵は開けていただけないのですね。何も申し上げられないほどの冷たいご態度だ」
泣く泣く六条の院に向かわれる。
<この状況でお会いできないなどありえない>
ずんずん宮様のお部屋へ近づいていかれるので、少将の君はあわてて後を追う。
気配をお感じになった宮様は、物置部屋に逃げて鍵をかけてしまわれた。
<女房たちに幼稚だと言われてもかまわない。大将様には思いやりがなさすぎる>
と怒ってお休みになる。
<しかし、いつまでこのまま無事でいられるだろうか。大将様との再婚を勧める女房ばかりなのだから、鍵を開けてここへお連れしてしまうかもしれない>
女房たちまで信じられなくなってしまったことを、悲しく悔しくお思いになる。
男君はつらく思われるけれど、
<いつまでもお隠れになったままではいらっしゃれないだろう>
と気を長くお持ちになっている。
分かれてお休みになって、やっと明け方になった。
一旦離れた方がよいだろうと、外出の準備をなさる。
「その前に少しだけでも」
とおっしゃるけれど、宮様のお返事はない。
「あなたを恨んでいるうちに夜が明けましたが、この鍵は開けていただけないのですね。何も申し上げられないほどの冷たいご態度だ」
泣く泣く六条の院に向かわれる。



