宮様はこのまま出家しようと考えておられる。
でも、入道の上皇様にそれをお伝えした人がいたみたい。
「けっしてそんなことをしてはいけません。たしかに内親王が何度も結婚するのは世間体が悪いが、あなたの場合は後見役がいないのだから、出家したら尼姿で恋愛に巻き込まれることになる。それは大罪です。
私につづいて女三の宮も出家してしまいましたから、子孫が増えないことを残念に思っているのですよ。出家の身でそんなことを考えてはいけないけれど、それでもあなたまで急いで出家するのは嫌なのです。男女のことが面倒になって出家するのは世間体が悪い。仏様にも失礼です。もう少し心を落ち着けて、冷静に考えて、それでもどうしてもということならそのとき出家したらよいでしょう」
父上皇様は何度もお止めになった。
上皇様も大将様とのことを聞いていらっしゃるの。
<今出家したら、大将とうまくいかなかったことが理由だと世間が噂するだろう。しかしだからといって大将と再婚してしまえばよいという問題でもない。それはそれで世間体が悪い>
ご出家もご再婚も反対であられる。
でも、
<大将とのことは誰よりも宮自身が恥じているのだから、私までどうこう言うまい>
と遠慮なさって、ご再婚については何もおっしゃらない。
でも、入道の上皇様にそれをお伝えした人がいたみたい。
「けっしてそんなことをしてはいけません。たしかに内親王が何度も結婚するのは世間体が悪いが、あなたの場合は後見役がいないのだから、出家したら尼姿で恋愛に巻き込まれることになる。それは大罪です。
私につづいて女三の宮も出家してしまいましたから、子孫が増えないことを残念に思っているのですよ。出家の身でそんなことを考えてはいけないけれど、それでもあなたまで急いで出家するのは嫌なのです。男女のことが面倒になって出家するのは世間体が悪い。仏様にも失礼です。もう少し心を落ち着けて、冷静に考えて、それでもどうしてもということならそのとき出家したらよいでしょう」
父上皇様は何度もお止めになった。
上皇様も大将様とのことを聞いていらっしゃるの。
<今出家したら、大将とうまくいかなかったことが理由だと世間が噂するだろう。しかしだからといって大将と再婚してしまえばよいという問題でもない。それはそれで世間体が悪い>
ご出家もご再婚も反対であられる。
でも、
<大将とのことは誰よりも宮自身が恥じているのだから、私までどうこう言うまい>
と遠慮なさって、ご再婚については何もおっしゃらない。



