花火でかき消された言葉を当てて下さい。

私は封筒を開いて、一枚の手紙を取り出す。

ドクドクと心臓が鳴り響いてうるさい。

耳に手を当てなくても、頭に響いてくるくらいうるさい。

でも、坂木くんからの手紙の内容が気になって、私は急いで手紙を開いた。



『美園へ

これは俺が美園の好きなところを伝えるためのラブレターです。



俺の美園の好きなところは、


ズルくなくて、素直なところ。



この約束をしたら、美園はきっとちゃんと律儀に予想してから、この手紙を開けてくれたと思う。

そういうところが大好きです。

でも、もしかしたらこれからズルさのない美園が、その優しさで損をするときもあるかもしれない。

その時が俺が守ってあげられるような人でありたいです。


俺と付き合ってくれますか?


坂木 翔也』


そして最後には小さな字で、



「花火大会の時は『来年の花火大会は俺から誘わせて』って言いました」



いつの間にか何故か私の目からはポロポロと涙が溢れていた。