天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~


 シオン様から紹介されては、ローレンス殿下も無視はできない。

「あ、ああ。ルピナ、よく来てくれたな」

「ご婚約おめでとうございます」

 私はニッコリと微笑んで挨拶をする。

 シオン様は難しい顔をエリカに向けて尋ねる。

「王子妃教育はきちんと受けているのか? 挨拶の場での失礼は君の評判を落とすことになるぞ」

 シオン様から指摘され、エリカはカァっと恥辱で頬を染めた。

「……は、はい……、先生、気をつけます……」

 小さな声になるエリカを、ローレンス殿下が肩を抱き慰める。