その日を境に、涼ちゃんは学校で俺を見つけると話しかけてくれるようになった。 「先輩、おはようございます」 「何の授業だったんですか?」 「先輩って、意外と真面目なんですね」 家でも、普通に話してくれるようになった。 リビングで一緒にテレビ見たり、夕飯の準備を手伝ったり、たまに俺の部屋にノックしてきたり。 「大智、どう思う。最近の涼ちゃん」 そう聞くと、大智はニヤニヤしながら答えた。 「かなりお前に懐いてる」 …やっぱりそう見える? 兄として、それは嬉しいことなんだけど。