2030→2024 渋谷スクランブル交差点で二人が出会うまでの物語

【2027年春 クロノワークス社 社内報
LYNXリリース記念号 対談】
社内報掲載用・対談記事(2027年)

LYNX × セレスティア社 CM制作対談

クロノワークス開発チーム 結月美咲
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セレスティア クリエイティブディレクター 一ノ瀬悠真


Q. まずは、LYNXのCM制作にあたって、どんなこだわりがありましたか?

悠真
最初に意識したのは「未来を映し出す技術だけど、生活者の目線に落ちる映像」であることです。
LYNXは“未来予測AI”といえばすごく難しく聞こえる。でも僕らがCMで表現すべきは「研究者だけのものじゃなく、誰もが触れていい技術だ」ということ。
そのために、シミュレーションの数字やグラフをCGで見せるのではなく、街の風景や人々の暮らしを未来に重ねる手法を選びました。

美咲
その点は開発側としてもありがたかったです。私たちの資料はどうしても統計や演算の表現が多くなりがちです。でもそれだと一般の人には「すごいけど、遠いもの」になってしまう。
CMの絵コンテを見せてもらったときに、駅のホームに立つ女性や、カフェでノートを開く学生を映して、その背後に未来のシナリオがふっと重なる構図があって……。あれを見たときに「あ、LYNXを一番伝えたい形だ」と感じました。



Q. 開発側から出した要望は?

美咲
強くお願いしたのは「LYNXは予言ではない」という点を映像でも誤解されないように、ということです。
未来は一つじゃなく、無数のシナリオが存在する。LYNXはその可能性を示すツールにすぎません。ですから「未来を決めつける」ようなメッセージにはしてほしくなかった。

悠真
確かに。そこは最初から共有しました。僕らがつくる映像は「決めつけ」になりがちなんです。ひとつの結末をドラマチックに描いたほうが映像としては分かりやすいから。
でもLYNXの本質は「選びうる未来の多様性」にある。だから、画面をパッと切り替えて“複数の未来が同時に存在する”ことを印象づける編集を入れました。


Q. 実際に完成した映像を見てどう感じましたか?

美咲
泣きそうになりました。研究所で数字や数式と向き合う日々が、映像になるとこんなにも人の営みとつながるのか、と。
未来予測って冷たい響きがありますけど、CMでは「人と人の関わりが未来を作っていく」という温かさが前に出ていて。開発者として、すごく救われた気持ちになりました。

悠真
それは嬉しいですね。僕自身、技術や数字のすごさを無視するつもりはないのですが、そこを見せるより「人間味」を前に出す方がいいのだろうと。たとえば子どもが手を伸ばして、まだ触れられない景色を見つめるシーン。あれはLYNXそのものの姿だと思っています。


Q. 最後に、CM制作にあたり話し合いを重ねてきたお二人ですが、お互いに一言ずつ。

美咲
セレスティアさんが作った映像のおかげで、「LYNXは難解な研究」から「社会の中のツール」へと一歩踏み出せたと実感しています。一ノ瀬さんの妥協しない姿勢に私もまた次の開発に向けて頑張ろうと刺激をもらいました。本当にありがとうございました。

悠真
こちらこそ!開発チームの皆さんの思いをどう映像に落とすか、その緊張感がものすごく楽しかったです。LYNXのように未来を描く仕事は、クリエイターにとっても挑戦でした。この先もぜひ、新しい未来を一緒に描いていけたらと思います。



📸 見開き左右に二人の対談の横顔の写真が配置され、キャプションには 「未来を語り合う視線の先に──」 と入るイメージ。