衛門の督様のご両親は涙に暮れて、ご子息が亡くなってどれだけ経つかもよくお分かりにならないほどなの。
ご法要の用意どころではないご様子だから、衛門の督様の弟君たちやご姉妹が分担してご用意なさる。
お経や仏像などのとくに大切なこともご次男がお決めになった。
それでも何かご希望があるかもしれないと周りの人が確認すると、
「私にそんな話を聞かせないでくれ。つらくてつらくてたまらないのだよ。父親の私がこれ以上思い乱れたら、息子は成仏できなくなるだろう」
と弱々しくおっしゃって、まるで死んだ人のようにぼんやりなさっている。
ご法要の用意どころではないご様子だから、衛門の督様の弟君たちやご姉妹が分担してご用意なさる。
お経や仏像などのとくに大切なこともご次男がお決めになった。
それでも何かご希望があるかもしれないと周りの人が確認すると、
「私にそんな話を聞かせないでくれ。つらくてつらくてたまらないのだよ。父親の私がこれ以上思い乱れたら、息子は成仏できなくなるだろう」
と弱々しくおっしゃって、まるで死んだ人のようにぼんやりなさっている。



