女房が尼宮様の周りからいなくなると、源氏の君は若君を抱いたまま宮様のおそばに行かれた。
「この子をご覧になってどうお思いになりますか。こんなかわいらしい子を見捨ててご出家なさったとは。悲しいことです」
宮様はお顔を赤くなさる。
「父親のことを何も知らずに育っていく。気の毒な子ですね」
そっとささやかれると、宮様はお返事もできずうつ伏してしまわれた。
意地悪だったと少し反省なさって、それ以上のことはおっしゃらない。
<何を思っていらっしゃるのだろう。深いお考えがありそうな方ではないが、かといって何もお感じにならないわけではないだろう>
宮様のお胸のうちをご想像なさると、源氏の君まで苦しくおなりになる。
「この子をご覧になってどうお思いになりますか。こんなかわいらしい子を見捨ててご出家なさったとは。悲しいことです」
宮様はお顔を赤くなさる。
「父親のことを何も知らずに育っていく。気の毒な子ですね」
そっとささやかれると、宮様はお返事もできずうつ伏してしまわれた。
意地悪だったと少し反省なさって、それ以上のことはおっしゃらない。
<何を思っていらっしゃるのだろう。深いお考えがありそうな方ではないが、かといって何もお感じにならないわけではないだろう>
宮様のお胸のうちをご想像なさると、源氏の君まで苦しくおなりになる。



