野いちご源氏物語 三四 若菜(わかな)下

舞人(まいびと)源氏(げんじ)(きみ)のご親戚(しんせき)のお子たちよ。
大将(たいしょう)様のお子、玉葛(たまかずら)(きみ)右大臣(うだいじん)様のお子、式部卿(しきぶきょう)(みや)様のお孫、どなたも健気(けなげ)に舞われておかわいらしい。
幼くても立派な家柄(いえがら)のお子たちだから、お美しくて上品でいらっしゃる。
舞にそれぞれのお人柄(ひとがら)もにじみでているわ。

日が暮れて(すだれ)が上げられた。
幼い子どもたちが教えられたとおり一生懸命何かをしているのって感動するのよね。
お客様はすっかりお酒に()っているから、年老いた方たちはお泣きになる。
式部卿の宮様も孫君(まごぎみ)のお姿にお鼻を赤くして泣いていらっしゃる。