源氏の君は衛門の督様をとても評価しておられた。
こんなことになるまでは、風流な会をするときにはいつも良きご相談相手になさっていたの。
それがふっつりと途絶えた。
<世間にあやしまれてしまう。しかし、情けない年寄りだと勝ちほこった顔をされたらたまらない。会えば私も冷静ではいられないだろう>
ひと月以上ご機嫌伺いにもお越しにならないままよ。
世間は納得している。
「衛門の督様はずっとご病気だから参上なさらないのだろう。紫の上も女三の宮様もご体調がお悪くて、今年は源氏の君も風流な会を開かれる余裕などなかったのだ」
と思っている。
ただ大将様だけは心当たりがおありになる。
<病気だけが理由ではないはずだ。姫宮様のことでずいぶん思いつめていたから、六条の院に上がりづらいのだろう>
そこまではご想像なさるけれど、まさかご親友がとんでもない過ちを犯し、その何もかもを源氏の君が知ってしまわれた、とまではお考えにならない。
こんなことになるまでは、風流な会をするときにはいつも良きご相談相手になさっていたの。
それがふっつりと途絶えた。
<世間にあやしまれてしまう。しかし、情けない年寄りだと勝ちほこった顔をされたらたまらない。会えば私も冷静ではいられないだろう>
ひと月以上ご機嫌伺いにもお越しにならないままよ。
世間は納得している。
「衛門の督様はずっとご病気だから参上なさらないのだろう。紫の上も女三の宮様もご体調がお悪くて、今年は源氏の君も風流な会を開かれる余裕などなかったのだ」
と思っている。
ただ大将様だけは心当たりがおありになる。
<病気だけが理由ではないはずだ。姫宮様のことでずいぶん思いつめていたから、六条の院に上がりづらいのだろう>
そこまではご想像なさるけれど、まさかご親友がとんでもない過ちを犯し、その何もかもを源氏の君が知ってしまわれた、とまではお考えにならない。



