旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。

あと三歩ほどでセルト様のところに行ける、という場所でセルト様が私の腕を掴んでグッと引いた。

「ほら、早くこっちに来て」

「っ!?」

以前までのセルト様にはない甘さを感じてしまう。

しかしセルト様は私の腕を離しては下さらなかった。


「勝負に勝ったのだから私の願いを一つ聞いてくれるのだろう? まだ要望を教えていないのだが」


「どんな要望をなさるおつもりですか……」


「それは一緒に朝食をとりながら教えるよ」


一体、私は何をさせられるのだろうか。